台風は先ほどと相も変わらず関東上陸中。
*道程
シャトルバスの時間が迫っていたけどどうしても母が東京湾を見たい!というので東京湾を間近で見る。すごいというかビル風と潮風が相俟ってものすごい強い風。でも久し振りの汐の匂いをかいだ気がする。とても心地良い時間でした。
シャトルバスを待っていて、なかなか来ない。母が聞いてみると満員になったので早めに出発してしまったのだそうで、歩いて浜松町駅へ向かい改札を通って姉がふとスマホを見ると「東京タワー、浜松町が最寄りだって」と。確かに駅の看板にもそう書いてある。どうやら東京育ちの父から教わった行き方と違ったらしい。
駅員さんにごめんなさいして改札を戻るとすんなり戻してくれてびっくり。うちのほうだとどこまで乗ったとかどうして戻ったのかとか聞かれるのに。さすが東京、慣れていらっしゃる。
バス停を見つけると東京タワー行きを発見するも時間が中途半端でめちゃくちゃ蒸し暑い。「東京って蚊とかいるのかねー」と話していたら刺された。二箇所も。いつも刺されないのに。解答は最後のほうで。
貿易センタービルでお茶を買ってお手洗いに行ったり時間を潰したりしてバスが来たので乗り込むと初乗りでお支払いするのね。帰りに支払うシステムなのかと慌てた。
そして誰も降りますボタンを押さないまま東京タワー前で止まってくれる親切なバスの運転手さん。
*着いたぜ東京タワー
間近で見るとやっぱり大きい。
思わず写真を撮る。
ワンピのフェアかなにかやっていてお子さん連れはそちらの待機列へ行くのが多かったかも。わてらは大展望台行き。海外の方が多くてすらすらと外国語を話すチケット売り場のお姉さんに驚く。仕事とはいえすごい。
大展望台行きのエレベーターへ向かう途中、ノベルティのような缶バッチをいただく。母と私は赤いバッチ。姉は緑でした。緑はレア?
エレベーターを待っているとすぐ後ろに海外の家族連れが来ていて外国語でなにか話している。何語なんだろう、とどうせ何語かなど分かるわけもないので聞き耳を立てるとお父さんらしき人が「クシュクシュ」と言っていたり男の子がエレベーターの階数をみて3、2、1、を「トロワ……ドゥ……アーン!!!」と言っていたのでどうやらフランス語圏からお越しの様子。
ぎっしりのエレベーターに入るとあっという間に150Mの大展望台へ。昔来たときより空いている(あくまでも比較的であってすいすい歩けるというほどではない)のはスカイツリーができたからだろうか。
スカイツリーより低いとはいえ、地上150M、けっこう高いです。東京タワーのおみ足が見えたので写真に収めておきました。
いろいろなビルの名称が案内に載っていたけど少しも分からないまま巡る。遠くに羽田空港と風の塔、遠くに木更津。近くて遠い千葉を見る。
ディズニーリゾートも見えるらしかったけど生憎みつけられず。
東京タワーからスカイツリーを発見したので写真をぱしゃっと。
333M、高いけれども高層ビルもばんばん立っていて、目の当たりにすると「そりゃあ電波塔としては低いわね」と三人頷く。
東西南北の眺めを巡ってお土産屋さんへ入ると姉が必死にお土産を選んでいる。誰か職場の人にあげるのかなと思ったら東京タワー柄のタオルを選んでいて「お?」と思ったら家で留守番をしている父へ、と言っていて目から鱗が落ちる思い。たぶん一番父と来たくないと言っていた姉が、というのと父のことを考える余力のあった姉に驚きました。私は父のこと忘れてたよ、ごめん父。
あと「もしかするともう来ないかもしれないから記念に」と東京タワーの形にデコったラムネの缶を買っていました。そうだね、そう考えるとちょっとせつないね。
*570段ほどの階段
さきほどの異常なまでの食欲にお腹が悲鳴をあげてお手洗いへ(汚い話ですみません)。三人とも行って「じゃあ戻りますか」とエレベーターへ行くのかと思いきや先頭を切って歩いていた母がまさかの道を間違え、150Mから階段で降りることに。
二階に近くなって膝が笑い始め、フードコートもあったので休憩をとることに。
姉は苺のシェイクのようなものを。一口いただいたけど苺感がすごくあって美味しかった。私はタピオカが好きなのでタピオカミルクティーを。母は貿易センタービルで買ったお茶を。
改めてフードコートを見渡すと「多国籍喫茶」な感じがすごくする。アジアンビューティーなお姉さんがいたりするけどメイクが日本風じゃなかったり、服装が今の日本っぽくなかったり、アジア風の黒人のお兄さんがいたりと全体的にアジアっぽいんだけどアジアだけでもいろんな人がいるんだな、と思ったり。
その近く?のお土産屋さんで東京タワー内にある水族館のお土産屋さんなんだけど姉が「行ってないけど買う!」と言っていたのがダイオウグソクムシのボールチェーンマスコット。確かに可愛い。私もなにか、と思って見ていたらチンアナゴのボールチェーンマスコットを見つけて一目惚れ。購入しました。かわいい。
570段ほどの階段を下り切って地上へ。三人ともへとへとです。バス停を発見して待つこと20分あまり。
バスが来て(通りを挟んだ目の前で猿まわしをやっていたけど見ないふりをしつつ)、浜松町駅前で降りて上野で乗り換え、そのまま地元近くの駅で降りる。
これから車の運転のある母が「目をしゃっきりさせたい」と言うのでコーヒー専門店で濃いめのアイスコーヒーを買い、母がお手洗いに行っているあいだに少しいただいたのだけど姉に「サチちゃんすごい勢いで飲んでる」と笑われてしまったので戻ってきた母に返したら「サチちゃん1/3くらい飲んだよ」と丁寧に報告されました。
そしていつもの田舎に戻り、家ではわんこと父がエアコンを入れて待っていてくれました。
*解答はビールのあとで
父と一緒で緊張していたのか、わんこがいつにも増して甘えまくるので「愛いやつだのう」と撫でまくりつつ、姉から父にお土産と三人からお土産話。父からも留守番中、猛烈にヒマで寂しかったことなど報告される。
ビュッフェには半年に一度くらい行きたいね、と話したところで「なんで私だけ蚊に刺されたんだろう?」という話になり、姉から解説。私が今日は朝からニコティンを摂っていなかったこと、向精神薬を飲んでいなかったこと、お酒が入っていたこと、三人のなかで私が一番若い(私が前二つを摂取していると標的が姉になるので)というのが原因ではないか、と推測。なるほどーと得心がいきました。
*一晩経って
まだ昨日の興奮醒めやらず、といったところなんですが、足のほうも醒めてくれないです。というか、三人とも場所は違えど筋肉痛です。エレベーターに乗れていれば、というのは今となってはたらればの話なので止しますが恐ろしいのは明日から三人とも仕事だということです。台風なので行けません、とか言えたらいいんだけどまず無理です。
ああ恐ろしや、あな恐ろしや。
読みづらい箇所も多いと思いますが、東京タワーツアー編をお楽しみいただけましたら幸いです。あと読み直していて気付きましたが、やたらお手洗い描写があってすみません。
それではまた。
追記.金曜日から四日かけて宮城に行く予定でしたが、金曜日から曇天のち暴雨、帰る予定だった月曜日(今日)には関東に台風上陸、ということを考えると宮城の亡き祖父母といとこに「今は来ないほうがいいよ」的な、守られている感を感じます。行けなかったけど、ありがとう。